間取り

注文住宅の収納計画の立て方!後悔しない間取りを実現する4つのステップと場所別アイデアを解説!

今回は、注文住宅の収納計画の立て方について解説していきます。

「注文住宅を建てたいけれど、収納はどれくらい作ればいいのか見当がつかない」

「今の家が物で溢れているから、新居こそはモデルハウスのようにスッキリ暮らしたい」

「収納をたくさん作ったはずなのに、なぜかリビングが片付かない……そんな失敗は絶対にしたくない」

注文住宅は、間取りを自由に決められることが最大の魅力です。

しかし、その自由さゆえに多くの施主様が頭を悩ませ、そして引き渡し後に最も後悔しやすいポイントの一つが「収納計画」です。

「収納計画」とは、単に家のあちこちに物を入れる箱を作ることではありません。

家族のライフスタイル、家事の動き、持ち物の量をすべて計算し、「誰が、いつ、どこで、何を使うか」を建築的な視点でデザインする作業です。

これが成功すれば、日々の片付けにかかる時間は劇的に減り、生活スペースは常に広々と保たれます。

この記事では、これから注文住宅を建てる方に向けて、「失敗しない収納計画の立て方」を、基礎知識から具体的なステップ、部屋別の詳細なアイデア、そして寸法選びのテクニックまで徹底的に解説します。

一生に一度の家づくり。収納で後悔しないための「教科書」として、ぜひ最後まで読み込み、ご自身のプランニングに役立ててください。

記事のポイント

  • 失敗しない収納計画を進めるための具体的な4つのステップ
  • 家の広さに適した収納スペースの割合や収納率の目安
  • 生活動線に基づいた場所別の収納アイデアと推奨寸法
  • 奥行きや設備面などで後悔しないための注意点と対策

間取りで後悔だらけを防ぐ!注文住宅の失敗例と対策を徹底解説!

目次

注文住宅の収納計画の立て方【4ステップ】

それではさっそく、間取り図が確定する前に必ず行ってほしい4つのステップを解説します。

ステップ1:現状の持ち物を棚卸しし、断捨離する

家づくりは、人生最大の断捨離のチャンス。

新居に引っ越してから捨てようと考えるのではなく、「設計段階」で持ち物を把握し、減らすことが鉄則です。

  1. カテゴリー別にすべて出す: 衣類、靴、本、食器、調理器具、思い出の品など。
  2. 「いる・いらない」を分別する: 1年以上使っていないものは、新居でも使いません。思い切って処分するか、リサイクルに出しましょう。不用品のために、坪単価数十万円の建築費を払って収納スペースを作るのは非常にもったいないことです。
  3. 残すもののサイズを測る: ここが重要です。特に以下の「大物」や「特殊なサイズ」のものは、幅・奥行き・高さをメジャーで測り、リスト化してください。
  • 雛人形、五月人形、クリスマスツリー
  • スーツケース、ゴルフバッグ、スキー・スノボ用品
  • 家電(季節家電、掃除機、ミシンなど)
  • 布団(来客用含む)
  • 現在使用している衣装ケース(そのまま使う場合)

この「サイズリスト」があると、設計士との打ち合わせで「この雛人形が入る奥行きの収納が欲しいです」と具体的に指示ができ、入らないトラブルを未然に防げます。

ステップ2:使用頻度と「使う場所」でグループ分けする

残した荷物を、以下の3つのレベルに分類します。

  • レベル1(毎日使う):

    • スマホ充電器、鍵、財布、カバン、タオル、下着、調理器具、化粧品など。

    • 配置ルール: アクション数(扉を開ける、引き出すなどの動作)を最小限に。出しっぱなしでも絵になる「見せる収納」や、扉のないオープン収納も検討。ゴールデンゾーン(目線から腰の高さ)に配置する。

  • レベル2(時々使う・ストック):

    • 買い置きの食品・洗剤、週末だけ使うホットプレート、季節の服、書類、薬箱など。

    • 配置ルール: 使う場所の近くにある扉付き収納へ。踏み台なしで届く範囲に。

  • レベル3(年に1回以下・思い出):

    • 季節の飾り物、アルバム、捨てられない作品、キャンプ用品、来客用布団など。

    • 配置ルール: 多少出し入れしにくい場所でもOK。小屋裏収納、納戸の奥、枕棚(高い場所)、床下収納など。

さらに、これらを「どこで使うか」でグルーピングします。「爪切りはリビング」「パジャマは洗面所」「ストック洗剤は洗面所」といった具合です。

ステップ3:将来のライフスタイルの変化をシミュレーションする

現在の持ち物だけで計画すると、将来必ず収納不足になります。以下の要素を予測して「余白」を作っておきましょう。

  • 子供の成長: 子供が小さいうちはおもちゃが多いですが、成長すると学用品、部活の道具(野球バッグや楽器など)、参考書、個人の衣類が爆発的に増えます。
  • 家族の変化: 親との同居の可能性や、子供の独立(空いた部屋を収納にするかなど)。
  • 趣味の変化: 突然キャンプにハマるかもしれません。
  • 身体の変化: 老後は高いところの荷物が取れなくなったり、2階に上がるのが億劫になったりします。

収納スペースには、今の荷物を入れても「2〜3割の空き」がある状態が理想的です。

ステップ4:動線上に収納スペースを割り振る

最後に、間取り図を見ながら収納を配置します。ここで最も意識すべきは「動線」です。

「ただいま」と帰ってきてから、「寝る」までの人の動きを線でなぞってみてください。

  • 玄関で靴を脱ぐ → シューズクローク
  • コートを脱ぐ → 玄関またはリビングのコート掛け
  • 手を洗う → 洗面所のタオル収納
  • 着替える → ファミリークローゼット
  • リビングでくつろぐ → リモコンや雑誌のニッチ収納

人が動く線上、あるいは立ち止まる場所に収納を作ると、モノは自然と片付きます。

逆に動線から外れた場所(廊下の突き当たりや、部屋の奥)にある収納は、心理的に遠くなり、死蔵品置き場になりがちです。

【注文住宅の収納計画の立て方】場所別のおすすめアイデアと寸法の目安

ここからは、エリアごとの具体的な収納計画のポイントを、推奨される寸法や人気のアイデアと共に解説します。

1. 玄関(シューズクローク・土間収納)

玄関は家の顔でありながら、最も汚れやすく散らかりやすい場所です。

  • 収納するもの: 靴、傘、カッパ、ベビーカー、外遊び道具、ゴルフバッグ、アウトドア用品、灯油タンク、防災グッズ、コート、印鑑・鍵、マスク。

  • 寸法の目安:

    • 靴棚の奥行きは30〜35cmあれば十分。

    • 土間収納全体の広さは、1〜2畳あると使い勝手が良い。

  • 人気のアイデア:

    • ウォークスルータイプ: 「家族用玄関」として通り抜けられるようにし、そこで靴を脱いで上がる動線にすると、メインの玄関が常に綺麗に保てます。ただし、通路部分が必要になるため、収納力は少し下がります。

    • ハンガーパイプ: 花粉やウイルスを室内に持ち込まないよう、玄関にコート掛けを設置するのは今のトレンドです。濡れたレインコートを干す場所としても重宝します。

2. キッチン(パントリー・背面収納)

モノの種類と量が圧倒的に多いのがキッチンです。作業効率を最優先に考えます。

  • 収納するもの: 食器、カトラリー、調理器具、食品ストック、飲料(箱買い)、調理家電、ゴミ箱、レシピ本。

  • 寸法の目安:

    • 食器棚・背面収納の奥行きは45cmが一般的(大型レンジを置くなら要確認)。

    • パントリーの棚の奥行きは30〜45cm(深すぎると奥の賞味期限切れ食品が見えなくなるため、浅めが推奨)。

  • 人気のアイデア:

    • ウォークインパントリー: キッチン横に1〜2畳の小部屋を作る。冷蔵庫をここに隠すことで生活感を消すスタイルも人気。

    • ゴミ箱スペースの確保: 意外と忘れがちなのがゴミ箱。分別の数だけスペースが必要です。シンク下や背面収納の一部に、ゴミ箱をビルトインできるスペースを最初から確保しましょう。

3. リビング・ダイニング(壁面収納・小上がり)

家族が集まる場所には、個人のモノが集まってきます。「誰のモノかわからないモノ」の避難所が必要です。

  • 収納するもの: 書類(学校のプリント、郵便物)、文房具、薬、爪切り、耳かき、電池、説明書、子供のおもちゃ、ゲーム機、ルーター、掃除機。

  • 寸法の目安:

    • 書類(A4ファイル)を収納するには、奥行き30〜35cmの棚が必要。

  • 人気のアイデア:

    • リビングクローゼット: 0.5畳でも良いので、扉付きの収納を設ける。ここに掃除機、書類、薬箱、アイロンなどを一括管理するとリビングが劇的に片付きます。内部にコンセントを設置し、充電基地にするのがポイント。

    • スタディコーナーの収納: 子供がダイニングで勉強する場合、ランドセルや教科書を置く場所を近くに作らないと、テーブルが占領されます。

    • 小上がり収納: 畳コーナーを作る場合、その段差(30〜40cm)を利用して引き出し収納にすると、おもちゃやオムツ、座布団などを収納できます。

4. 洗面・脱衣所・ランドリールーム

「洗う・干す・畳む・しまう」を完結させるための収納が求められます。

  • 収納するもの: タオル、洗剤ストック、シャンプー類、ドライヤー、体重計、パジャマ、下着、脱いだ服(洗濯カゴ)。

  • 寸法の目安:

    • タオルや洗剤を置くリネン庫は、奥行き30〜40cmあれば十分。

  • 人気のアイデア:

    • ファミリークローゼットとの連携: ランドリールームの隣にファミリークローゼットを配置する間取りが大人気です。乾いた服をハンガーのまま移動させるだけで片付けが完了します。

    • ニッチ収納: 洗面台の横の壁をくり抜いて、歯ブラシやコンタクトレンズ置き場にすると、水回りがスッキリします。

5. 寝室・クローゼット(WIC)

衣類を効率よく管理するための場所です。

  • 収納するもの: 衣類、カバン、帽子、アクセサリー、布団、季節家電、スーツケース。

  • 寸法の目安:

    • ハンガーパイプを設置する場合、洋服の肩幅を考慮して奥行き60cmは必要。

    • 布団を収納する中段や押入れは、奥行き75〜90cmが必要。

  • 人気のアイデア:

    • ウォークインクローゼット(WIC): 2〜4畳ほどの広さを確保し、中で着替えまで行う。

    • あえて扉をつけない: 寝室内のWICなら、扉をなくしてアーチ壁(R垂れ壁)にするだけで、コストダウンになり、湿気もこもらず、出入りもしやすくなります。

6. 階段下・小屋裏・廊下などのデッドスペース

余った空間も無駄なく活用します。

  • 階段下収納: 高さが低い場所は、トイレットペーパーのストック、水ケース、防災リュック、掃除用具入れに最適。奥が深い場合は、キャスター付きのワゴンを使うと便利です。

  • 小屋裏収納(ロフト): 捨てられない思い出の品、季節外れの衣類、雛人形などの保管場所として。ただし、ハシゴでの昇り降りは危険で面倒になるため、荷物の出し入れ頻度は極めて低いもの限定にすべきです。固定階段が設置できる地域なら、使い勝手は格段に上がります。

【注文住宅の収納計画の立て方】収納スペースの適正量は?収納率の考え方を解説!

「うちは荷物が多いから、とにかく収納をたくさん作りたい」という要望をよく聞きますが、具体的にどれくらい必要なのでしょうか。

1. 一般的な目安は床面積の10〜15%

住宅業界には「収納率」という指標があります。これは、住宅の延床面積に対する収納部分の面積の比率です。

  • マンション:8〜10%程度
  • 一戸建て:10〜15%程度

例えば、延床面積が30坪(約100平米・約60畳)の家の場合、収納率は以下のような広さが目安になります。

  • 収納率10%の場合:約3坪(6畳)
  • 収納率12%の場合:約3.6坪(7.2畳)
  • 収納率15%の場合:約4.5坪(9畳)

この数値を一つの基準として確保できれば、一般的には「収納が足りない」という事態は避けられると言われています。

2. 陥りがちな罠!広さより「場所」と「奥行き」

しかし、ここで注意が必要です。「収納率15%」を確保したからといって、必ずしも使いやすい家になるわけではありません。

例えば、屋根裏に巨大な収納を作ったり、奥行きが深すぎる納戸を作ったりして数値を稼いでも、日常的に使うモノ(爪切り、書類、掃除機、カバンなど)をしまう場所がリビングになければ、家は散らかり続けます。

重要なのは「家の総量としてどれくらい収納があるか」ではなく、「適材適所に配置されているか」です。

「リビングに0.5畳の収納」は、「屋根裏の3畳の収納」よりも、日々の快適性において遥かに価値が高い場合があります。

数字にとらわれすぎず、生活動線に基づいた配置を優先しましょう。

注文住宅で収納計画を立てることが重要な理由

そもそも、なぜ収納計画が家づくりにおいてどれほど重要か、その本質を理解しておきましょう。

1. 片付かない家の最大の原因は「定位置」の欠如

多くの人が「自分は片付けが苦手だ」と感じていますが、実はその原因の多くは人の能力ではなく「家の構造」にあります。

片付かない家の共通点は、「使う場所」と「しまう場所」が離れていること、そして「モノの定位置が決まっていないこと」です。

例えば、帰宅してコートを脱ぐ場所がリビングなのに、クローゼットが2階の寝室にあったらどうなるでしょうか?

わざわざ2階に上がりに行くのは面倒になり、コートはリビングのソファに投げ出されます。

注文住宅の収納計画とは、こうした人の行動心理(面倒くさいという感情)を先回りして、自然とモノが定位置に戻る仕組みを作ることなのです。

2. 生活スペース(LDK)の質を高める

「広いリビングが欲しい」という要望は多いですが、収納が不足していると、結局その広いリビングに収納家具(タンスやチェスト)を後から置くことになります。

これではせっかくの床面積が圧迫され、見た目もごちゃごちゃし、地震の際の転倒リスクも高まります。

建築段階で壁面収納やパントリーなどを計画的に組み込んでおけば、後置きの家具が不要になり、数字上の畳数以上に広く、美しい空間を実現できます。

3. 家事時間を短縮する(時産)

適切な収納計画は、家事の時短に直結します。

  • 洗濯物を取り込んで、畳んで、しまうまでの距離が短い。
  • 料理中に後ろを振り向けば、必要な食材や家電がすべて手の届く位置にある。
  • 掃除機がサッと取り出せる位置にあるため、掃除のハードルが下がる。

これら毎日の数分の短縮が、数十年積み重なると膨大な自由時間(時産)を生み出します。収納計画は、未来の自分の時間を買う投資でもあるのです。

注文住宅の収納計画の立て方で後悔しないための注意点とテクニック

最後に、よくある失敗事例から学ぶ、収納計画のテクニックを紹介します。

1. 奥行きの失敗に注意する

収納において「大は小を兼ねる」は間違いです。

奥行きが深すぎる棚は、奥に入れたモノが取り出しにくく、何が入っているか忘れてしまいます(いわゆる「死蔵品」化)。

布団(奥行き90cm)や大型の家電・衣装ケースを入れる場所以外は、奥行き30〜45cmの浅めの収納が最も使いやすく、管理しやすいです。

2. 可動棚で柔軟性を持たせる

固定の棚板にしてしまうと、収納したいモノのサイズが変わったときに対応できません。

収納内部は、レールをつけて棚板の高さを自由に調整できる「可動棚」を採用しましょう。

これなら、子供の成長や持ち物の変化に合わせて、常に最適な収納空間を作れます。

3. 収納内部の「コンセント」「照明」「換気」を忘れない

これは非常に多い後悔ポイントです。

  • コンセント: 掃除機の充電(リビング収納)、電動自転車のバッテリー充電(玄関収納)、ルーター基地(情報分電盤)として、収納内部にコンセントは必須です。
  • 照明: ウォークインクローゼットや奥行きのある押入れは、照明がないと夜間や曇りの日にモノが見えません。センサーライトにしておくと、扉を開けた瞬間に点灯して便利です。
  • 換気: 靴箱や布団収納、パントリーは湿気やニオイがこもりやすい場所です。換気扇を設置するか、通気性の良い扉(ルーバー扉)を選ぶ、あるいは扉の下を少しカット(アンダーカット)するなどの対策が必要です。

4. 扉の形状を考える

扉の開き方一つで使い勝手が変わります。

  • 開き戸(観音開き): 全開にできるので中身が見やすいが、手前に開くスペースが必要。
  • 引き戸: 開けっ放しにしても邪魔にならず、狭い場所でも使える。ただし、片側しか開かないので大きなモノが出しにくい。
  • 折れ戸: クローゼットで一般的。全開にでき、手前のスペースも少なくて済むが、扉の厚みの分だけ開口部が狭くなる。デッドスペースが生じやすい。
  • ロールスクリーン: コストを抑えたい場合や、普段は開けておきたい場所(パントリーや脱衣所収納)におすすめ。

注文住宅の収納計画の立て方に関するQ&A

注文住宅の収納計画の立て方に関するQ&Aに回答していきます。

Q1. 収納をこだわって作りすぎると、家の値段って結構あがるの?

A1. はい、収納面積が増えれば建築費用は上がります。目安として、床面積が増える場合は坪単価分の費用がかかります。

また、面積を変えずに「造作棚」や「引き出し」を作り付けるだけでも、1箇所あたり数万円〜十数万円のコストアップになります。

予算を抑えるなら、「収納スペース(箱)だけ作ってもらい、中身はニトリや無印良品などの市販ラックを使う」のが賢い方法です。

Q2. 収納棚は全部プロに作ってもらう「造作」がいいの?それとも市販の家具?

A2. 「場所」によって使い分けるのがおすすめです。リビングのテレビボードや壁面収納など、見た目の統一感が重要な場所は「造作」が適しています。

一方、パントリーやクローゼットの中など、人目につかない場所は「市販の家具」の方が安価で、将来買い替えもしやすいです。

全て造作にすると高額になるうえ、模様替えがしにくくなるデメリットもあります。

Q3. 設計士さんに要望を伝えるとき、どう言えば失敗しない?

A3. 口頭で伝えるよりも「持ち物リスト」と「今の家の写真」を見せるのが確実です。

特に「今、収納しきれずに溢れている場所」の写真を撮って見せると、設計士は問題点を瞬時に把握してくれます。

また、「掃除機はここ、洗剤はここ」と、間取り図に直接書き込んでシミュレーションするのも効果的です。

Q4. 扉をつけない「オープン収納」って、ホコリとか目隠しとか大丈夫?

A4. 確かにホコリは溜まりやすく、中身が見えるため整理整頓が必要です。

対策として、設計段階で「ロールスクリーン」を取り付けられるように、天井に**下地(補強)**を入れてもらうことをおすすめします。

これなら、普段は開けっ放しで使いやすく、来客時だけサッと隠すことができます。

Q5. 先輩たちが「これだけはやっておけ」って言う、一番の失敗対策はある?

A5. 「収納内部の照明」と「奥行きの浅さ」です。

ウォークインクローゼットや深い押入れに照明をつけ忘れて、「暗くて服の色がわからない」と後悔するケースが多いです。

また、「大は小を兼ねる」と奥行きを深くしすぎて、奥の物が取り出せなくなる失敗も定番です。奥行きは浅め(30〜45cm)を意識してください。

Q6. 予算がないから、棚はあとで自分でDIYしてもいい?

A6. 可能ですが、壁の中に「下地」が入っていないと棚が落ちてしまいます。

石膏ボードの壁にはネジが効きません。後からDIYをする可能性がある場所には、建築中に「壁の補強(下地)」だけ依頼しておきましょう。

下地を入れるだけなら、数千円程度の追加費用で済むことが多く、将来の自由度が格段に上がります。

Q7. 収納の中にコンセントって、具体的に何に使うの?

A7. 主に「充電」と「通信機器」の基地として使います。

定番はコードレス掃除機の充電ですが、最近では「お掃除ロボットの基地」「Wi-Fiルーター」「電動自転車のバッテリー充電」「プリンター」などを収納したまま使えるように配置するのが人気です。

何をどこにしまうか決めてから配線計画を行いましょう。

Q8. 収納率15%あれば、家は絶対散らからない?

A8. いいえ、数字よりも「配置」の方が重要です。

たとえ収納率が20%あっても、その大半が2階の納戸や屋根裏にあったら、1階のリビングは散らかったままになります。

「家族が長時間過ごす場所(LDK)」に、ちょっとした日用品(爪切り、ペン、書類など)を放り込める収納があるかどうかが、片付く家になるかの分かれ道です。

Q9. ウォークインクローゼットの湿気やカビが心配なんだけど…

A9. 空気の通り道を確保することが重要です。

窓をつけるのが難しい場合は、換気扇を設置するか、扉を「ルーバータイプ(隙間がある扉)」にして通気性を高めましょう。

また、壁材を調湿効果のある「エコカラット」や「珪藻土」にするのも有効ですが、コストがかかるため、サーキュレーター用コンセントを用意しておくだけでも対策になります。

Q10. 雛人形とかクリスマスツリーみたいな、年に1回しか使わないデカい物はどうする?

A10. 出し入れの「安全性」を考えて場所を決めましょう。

使用頻度が低いなら小屋裏収納やロフトが定位置候補ですが、重い荷物を抱えてハシゴを登るのは危険で、歳をとると使わなくなります。

固定階段で行ける小屋裏にするか、1階の畳コーナーの下(床下収納)や、納戸の下段など、足元が安定して出し入れできる場所が理想です。

Q11. 収納計画のための「持ち物リスト」って、何から書き出せばいい?

A11. まずは「今の家にあって、新居にも持っていく大型のモノ」から書き出してください。

細かい日用品よりも、**「季節家電(扇風機・ヒーター)」「五月人形・雛人形」「スーツケース」「ゴルフバッグ」「布団」**など、場所を取るモノのサイズ(幅・奥行き・高さ)をリスト化することが最優先です。

これらが収まる場所さえ確保できれば、細かいモノは市販の収納グッズでどうにかなるケースが多いです。

Q12. 結局、収納ってどのくらいの広さがあれば安心なの?目安とかある?

A12. 4人家族の一般的な目安としては、延床面積30坪に対して「4.5坪(畳9枚分)」程度と言われています。

ただし、重要なのは「今の家の収納量」と比較することです。

今の家で収納が足りているなら同程度で十分ですし、溢れているなら「+1〜2畳」増やすか、断捨離が必要です。数字(収納率10〜15%)はあくまで目安とし、自分たちの持ち物量に合わせて調整しましょう。

Q13. 収納は多ければ多いほどいいと思ってたけど、作りすぎのデメリットってある?

A13. はい、「居住スペースが狭くなる」と「建築費の無駄」が大きなデメリットです。

収納を増やした分、リビングや寝室が狭くなり、開放感が失われることがあります。また、収納内部の床や壁にも建築コストがかかります。

さらに、収納が多すぎると「とりあえず突っ込んでおく」場所が増え、かえって不要なモノを溜め込みやすくなる「開かずの間」化のリスクもあります。

Q14. みんながよくやる「収納の失敗」って、具体的にどんなやつ?

A14. 「奥行きが深すぎて使いにくい」「位置が悪くて使わない」「中が暗くて見えない」の3つが定番の失敗です。

特に多いのが、布団も入るような奥行き(90cm)の棚をあちこちに作ってしまい、奥のモノが取り出せなくなるケースです。

また、掃除機をしまう場所にコンセントを付け忘れたり、ウォークインクローゼットに照明がなくて夜不便だったりといった「設備不足」の失敗もよくあります。

注文住宅の収納計画の立て方まとめ:未来の暮らしをデザインすることが大切!

今回は、注文住宅の収納計画の立て方について解説しました。

記事のポイントまとめ

  • 収納計画は間取り決定前の断捨離と持ち物把握から始まる
  • 使用頻度別にモノを分類し適材適所の定位置を決める
  • 将来のライフスタイルや家族構成の変化を見越して余白を作る
  • 生活動線をなぞり使う場所のすぐ近くに収納を配置する
  • 収納率の目安は床面積の10〜15%だが数字より効率を重視する
  • 奥行きは浅めの30〜45cmを基本とし深すぎによる死蔵を防ぐ
  • 棚板は可動式を採用して収納物の変化に柔軟に対応させる
  • 大型の季節用品や家電は事前にサイズを測り収納場所を確保する
  • 玄関には靴だけでなくコートや外遊び道具のスペースも設ける
  • キッチンはパントリーやゴミ箱置き場を確保し作業効率を高める
  • リビングには散らかりやすい書類や日用品の避難場所を作る
  • 洗面所近くにファミリークローゼットを配置し家事動線を短縮する
  • 掃除機の充電やルーター用に収納内部のコンセント計画を忘れない
  • ウォークインクローゼットや深い収納には照明と換気対策を施す
  • 扉の形状は場所に合わせて引き戸やロールスクリーンも検討する

良い収納計画とは、単にモノが収まることではありません。

「ママ、ハサミどこ?」「あれ、爪切りがない」「洗濯物が片付かない」といった日常のプチストレスを解消し、家族が笑顔で過ごせる時間を増やすことこそが、収納計画の本当のゴールです。

間取り図とにらめっこをする際は、ぜひ、新居で家族がどのように動き、どこで笑い合っているかを想像してみてください。

その生活シーンの中に、自然と溶け込むような収納計画ができれば、あなたの注文住宅は大成功と言えるでしょう。

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